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学校給食の米飯化を目標とするボランティア団体


by kyusyoku
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支部だより第4号

子ども達の健康を真剣に考える自治体は、完全米飯給食に変えている。それが小さな農村部でなく何万人もの人口を抱える都市部であっても本気になればできるのである。
・・・この秋に発行された月刊「自然と人間」10月号(株式会社自然と人間社発行)では“新潟県三条市の完全ごはん給食化計画”と銘打ってその様子を取材している。兵庫県の米飯回数は、神戸・阪神間の自治体が週2回と少なく県全体の平均値を下げ全国ワースト4にしている。
 完全米飯給食ができない(やろうとしない)のは、“予算がない”とか“児童数が多いから”など理由にしているが、三条市の事例を見ると実際のところ「子ども達の健康を本気で考えていない」からとしか思えない。学校給食は、『誰のためにそして何のためにあるのか行政は真剣に考えなければならない』とこの取材文から教えてもらった。 (山本)


学校で「食べる」を学ぶ〜新潟県三条市の完全ご飯給食化計画〜
(スペースの関係上一部だけ抜粋しました)

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ご飯給食に対する1年後の評判は上々だが、実施にあたってはトップ・ダウン式に進められたという。
その旗振り役が高橋一夫市長であった。「子どもたちに役立つことをしたいと考え,校舎もずいぶん改善してきました。そんな中で幕内秀夫先生のお話を聞いて感銘し,子どもたちの健康にいいのなら三条市でも全部米飯給食にできないかと考えました。新潟はお米の産地ですからね。反対の声も聞かれましたが、やっていく中で理解してもらえると決断しました。市長会の先輩が『次期の選挙を考えなければ市長は相当なことができる』と教えてくれましたが、その通りだと実感することができました」
 施設に必要な費用やパン食に比べて割高な米飯の差額を、市の負担としたのも行政主導であった。今後は農家に補助をして減農薬の米を給食に届ける計画だという。まだ全給食の量を確保できていないが、農家の理解を得て来年にはすべての学校で減農薬の米を食べさせたいという。さらに「現在の共同調理式から自校給食にすることも今後検討すべきだと思います」と意気込む。高橋市長は予定時間を大幅に超えて熱っぽくその思いを語ってくれた。

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詳細は株式会社自然と人間社発行「自然と人間」2004年10月号をご覧ください。

月刊「自然と人間」ホームページ  http://www.n-and-h.co.jp/
購読に関するお問い合わせは下記の連絡先まで。
自然と人間  
販売部 03-3495-7189 (平日10時から17時)
    FAX 03-5496-9020 (24時間受付)




兵庫支部仲間の声
パンからごはん給食に変更すると一食につき「30円」の値上げになる。それで反対する人がいるから完全米飯給食は難しいと聞かされた。「子どもの食事は安ければ安いほど良いというのか?」「子どもが丈夫な健康な体になるのには30円は高すぎるというのか?」。年に1900億円もの収入がある町での話です。国が県が「ごはん食推進を進めている」この好機にも反対する人を説得するだけの勉強を役人も政治家もしていない。なるほど我が町も低迷するはずだわ。子どもの健やかな健康増進こそこの町の未来の希望になるとなぜ言えないのか。増え続ける医療費と介護費を削減できれば同時に病気理由の民生費も減らせる。健康長寿の働き者は税収のアップにも貢献してくれる。この投資は何十倍いや百倍以上にもなって確実に帰ってくる。そもそも本当の福祉とは市民が自分の力で健康長寿を全うできるように応援することではないのか?
 今の食生活の乱れは元を質せば「パン給食」に始まる。外国産の食材を使った高脂肪高タンパクの家庭料理の洋風化や外食や中食が進みそれと平行していわゆる生活習慣病が増えていった。統計の数字からも最新の科学からもそのことが日本人の健康を悪化させてしまったと見て取れる。日本人の食生活を変えてしまうのに一番安くつきしかも成功する確率の一番高い方法が学校での「パン給食化」だと気づいたのはさすが米国。まんまとしてやられた。それにしても“米”国とは皮肉か?
日本人の健康増進のために最小限の投資で最大限の効果を上げられる魔法のような方法こそ実は「完全米飯給食」なのです。我が町のいや日本の未来を明るいものにするための絶対に必要な政策なのです。(尼崎市 M) 




*支部だより4号は、11月28日の講演会でも参加者に配布します。
by kyusyoku | 2004-11-11 15:57 | 支部だより